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【for Baby】使わないで、赤ちゃんの歩行器。ハイハイで体幹を鍛えよう!
2018年8月4日 10:00 AM カテゴリー: 【コラム】Stars Smiley Spirits
こんにちは、Stars Smiley代表の村田綾子です。暑さが続くと、疲労もたまりがちになりますね。かくいう私も忙しい日々ですが、教えているチアの子どもたちから、たくさんパワーをもらって過ごしています。
さて今日は、赤ちゃんの歩行器の話です。
歩行器は昔からある育児のアイテムで、使っている方も多いと思います。かつては、歩行の練習になるということで積極的に育児に取り入れられていましたが、海外での研究により、歩行の発達には関係がなく、長時間の使用はかえって歩くのを遅らせることが、明らかになっています。
※参考文献:「歩行器は、百害あって一利なし」日本母親支援協会コラム
赤ちゃんの刺激的な遊びとして、また、家事などで親が赤ちゃんのそばにいられないときなどの便利アイテムとして活用されることが多いようです。
今日は、スポーツインストラクターの立場からの私の意見をお伝えしたいと思います。はっきりと結論から言うと、私は、歩行器をおすすめしません。体幹を鍛える大切な時期
赤ちゃんは、首がすわるとずりばいがはじまり、やがて腰を上げてハイハイし、つかまり立ちやつたい歩きを経て、ひとり歩きへと移行していきます。
この、ずりばいからハイハイの期間は、体幹をつくるとても大事な時期です。
核家族化の進んだ今の子どもたちは、昔の家のように大きな空間ではなく、いろいろな物が置かれた部屋で過ごすことが増え、立ち上がるのが早くなりました。
そのままつたい歩きへと進み、ずりばいの時期が短くなってしまうと、筋肉や体幹がしっかりすることなく成長してしまいます。現在、転んだ時に手が出なかったり、足が上がらないで転びやすい子が増えているのはそのためだと思われます。
この体幹を鍛える大事な時期に、歩行器をなるべく使わないでほしいのです。
立ち上がると親は早く歩く姿が見たくて歩行器を使いますが、赤ちゃんは喜んで移動しますから、さらにハイハイの機会を失ってしまうのです。
歩行器に代わるものとして、自分で床を蹴って進むおもちゃの車、つかまりながら歩くガラガラや手押し車をおすすめします。自分の力で動くことが大事です。
つかまるところがなければ、赤ちゃんはハイハイを優先します。児童館なども活用しながら、なるべく物が置かれていない広い部屋でずりばいやハイハイをさせてほしいと思っています。親が手をとり一緒に歩こう
車輪がついている歩行器とは違い、その場で赤ちゃんの動きに合わせて上下にビヨンビヨンと跳ねる「ジャンパルー」も、やはり便利で楽しいアイテムとして使用するご家庭が増えているようです。
赤ちゃんは、座らせれば座るし、こうした道具で楽しく遊べることでしょう。でもあまり赤ちゃんを乗せすぎると、ひとりでお座りをする機会も減らしてしまうことになります。
赤ちゃんは、まず親が支えてお座りの練習をし、やがて、支えなしでひとりでお座りができるようになります。
そう導くのは、親の手です。
歩きはじめたら、一緒に手を引いてヨチヨチ歩きをしてください。
大きな道具を駆使するばかりではなく、親が自分の手で赤ちゃんの発達を手助けしながら、一緒に成長してほしいと思います。
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