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運動能力は、遺伝ではありません。
2018年5月22日 10:00 AM カテゴリー: 【コラム】Stars Smiley Spirits, 最新情報
こんにちは、「Stars Smiley」代表の村田綾子です。多くの小学校は、運動会のシーズンになりましたね。毎日のように行われる運動会の練習に、子どもたちは汗を流していることでしょう。
さて、運動のできるできないは、遺伝で決まると思われがちですが、そうではありません。運動ができる環境を小さいころから与えられているかどうかが、とても大事なのです。
幼いときから各種スポーツクラブや体操教室に入れればよい?いえ、そうではありません。実はとても簡単なことからはじめられます。
- 日々の生活の中でよく歩くこと
- 家の中での遊びを工夫する
- そして、公園遊び
この簡単なことを、ぜひ、親子でやってほしいのです。
今日は、私自身の子育てのなかでの遊びをご紹介しながら、具体的なかかわりの方法をお伝えしたいと思います。遊びながら、足腰を強くする
いま小学3年生になる上の娘は、まだ歩きはじめのころ、つま先立ちで歩くのが好きな子でした。それを見た私は、つま先立ちで歩くことを「きりんさん」(背が高くなるので)、かかとで歩くことを「ぺんぎんさん」と名付けました。
「それじゃ、ぺんぎんさんで歩いてみようか」
「次はきりんさんでね」
などと声をかけながら、一緒に家の中や公園を歩いたものです。足の裏がこれでずいぶん鍛えられたと思います。
そして、夜はお風呂あがりに毎日、足の裏をマッサージしました。幼稚園のころまで続けていました。
当時はマンションの半地下に住んでいましたので、外に出るときは必ず階段を使用し、買い物先などでも、エスカレーターと階段があれば、必ず階段を使いました。
ベビーカーを使ったのは、2歳まで。ひたすら、歩かせていました。
公園には、午前と午後、1日に2回行きました。夜も、可能であれば散歩に行きます。
下の娘には、遊ぶ時間が少なくなってしまったので、同じようなことはできませんでしたが、5歳上のお姉ちゃんと一緒に行動していたので、発達は目を見張るものがありました。きょうだいの下の子には、そういうことが多いかもしれませんね。
歩けるようになってから、抱っこはほとんどしませんでした。せがまれても、子どもにとって不安定な抱っこをして、「こんな抱っこなら、歩いた方が楽」と思わせるようにしたりもしていました。
やがて、歩くことが当たり前になっていきました。
私の向き合い方は、幼い子どもには少し厳しいように見えるかもしれません。
抱っこやベビーカーを使ったほうが、目的地には早く着き、子どももぐずらないので、親にとっては楽です。けれど、長い人生を考えたとき、幼いときにたくさん歩くことができた子どもは、運動する基礎が身についていますから、さまざまな運動に適応することができるでしょう。
公園遊びのあれこれ
「公園ではどんなふうに遊んだらよいですか」
よく、こんな質問を受けます。
公園は、筋力、柔軟性、筋持久力、俊敏性、瞬発力、巧緻性、全身持久力、平衡性などがいっぺんに身につく、優れた場所です。
鬼ごっこ、かけっこ、うんてい、なわとび、ジャングルジム、竹馬、鉄棒、砂場で砂を掘る、泥団子を丸める、遊具でバランスをとる、ぶらさがる、木登りする。
こんな簡単なことだけでいいのです。自分で身体を動かす経験の多さで「運動能力」は劇的に向上していきます。連れていくだけでも、子どもたちは自由に遊びながら、どんどんいろいろなことに挑戦しています。
それでもぜひ、親ごさんも一緒になって遊んでほしいと思っています。私の場合、公園の中の斜面でもよく遊びました。「よーいどん」と声をかけて一緒に走ったり、一緒に転がり落ちたり。
雨上がりの公園もおすすめです。泥の中で歩く感触、泥を使った遊び、より滑りやすくなった斜面での駆け上りなど、晴れた日にはできない体験が待っています。
当時は、足腰を鍛えたいという思いで、こんな公園遊びをよく取り入れていましたが、結果的には、足を速くすることにもつながっていました。
公園には、同じ世代やちょっと上のお子さまがたくさんいます。ただ大きなお兄ちゃん、お姉ちゃんたちを見ているだけでもひとつの経験になりますよ。
お子さんの能力の可能性を信じて
冒頭で、「運動能力は遺伝ではありません」と書きました。
遺伝ではありませんが、親ごさんが運動が苦手だったり、好きではなかったりした場合、お子さんも運動が苦手になることはよくあります。なぜなら、親ごさんが積極的に外に出たり、一緒に体を使った遊びをしたりしないからです。
お子さんの運動能力の可能性を信じて、どうか、家の中でも外でも、親子で一緒に、楽しく体を動かしてみてくださいね。
★★★「Stars Smiley Spirits」バックナンバーも、ぜひご覧ください★★★
★1 かけっこの基本とは!? Stars Smiley流かけっこ教室のポイント。
★2 スキンシップの重要性。運動習慣は、生まれたときから。
★3 ボールひとつで無限大! 乳児期からはじめられる「家庭でできる運動あそび」のススメ!日本女子体育大学卒業大学卒業後、テーマパークでシンガー・ダンサーで活躍。未就園児の親子体操「ベビーチア」発案。日本チアダンス協会インストラクター、USAチアダンス協会インストラクター3級、幼児体育協会インストラター、新浦安RAINBOW SMILEY、幕張インターナショナル、スクール「Dolphins」、たまプラーザStars Smiley、恵比寿Stars Smiley、デイレクター兼チーフインストラクター 現在、チアダンス・ベビーチア、幼児体操、障がい児体操、スポーツの家庭教師、インストラクターとして活動。