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スキンシップの重要性。運動習慣は、生まれたときから。
2018年5月7日 10:00 AM カテゴリー: 【コラム】Stars Smiley Spirits
こんにちは、「Stars Smiley」代表の村田綾子です。みなさま、お天気にも恵まれ、素敵なG.W.をお過ごしになられたのではないでしょうか? さて、今日からまた日常に戻る方が多いと思いますので、家事や育児の合間にぜひ読んでいただきたい「Stars Smiley Spirits」vol.2をお届けします。
運動習慣は、生まれたときからはじまると言うと、驚かれるかもしれません。運動とは、走ったり、体操したり、器具を使ったりするだけではありません。私は、体を揺らすだけでも、いえ、それより前の段階―赤ちゃんにとって身近な大人から身体を触り、動かしてもらうだけでも運動になることを、ことあるごとにお話ししています。
そこで今日は、首すわりの頃からできる運動「ベビーダンス」、運動習慣につながる新生児期の赤ちゃんへのかかわりについてお話ししたいと思います。「ベビーダンス」って、なに?
参照元:一般社団法人日本ベビータンス協会
赤ちゃんのはじめての運動のひとつとして、私たちが大事にしているプログラムに、「ベビーダンス」(日本ベビーダンス協会)があります。ワルツなど本格的な社交ダンスの踊り方で、抱っこひもやスリングの中の赤ちゃんと一緒にステップをふみます。
首がすわったころからはじめられる「ベビーダンス」には・・・- 親(および身近な大人)と赤ちゃんの五感を使ったスキンシップができる
- 産後の骨盤のゆがみを整え、親の運動不足を補う
- 音楽とダンスのリズムが心地よい刺激となり、赤ちゃんの安眠につながる
ベビーダンスを教えていて、中でも私が好きなのは、参加するお母さんたちの表情と、赤ちゃんの反応です。多くのお母さんたちは、楽しそうにニコニコしながら踊ります。赤ちゃんたちも、そんなお母さんに抱っこされている安心感や楽しそうな音楽、雰囲気から、声を出して笑ったり、くつろいだ表情になったりし、やがて寝入ってしまうのです。この光景には、教えている側の私たちも、いつも癒やされています。新生児期の運動の大切さ
冒頭でもお話ししたように、運動習慣は生まれたばかりの新生児期からはじまります。
たとえば、「首すわり」の練習。生まれた直後、家庭での生活がはじまるときに、赤ちゃんに特に問題がないようでしたら、お風呂の後などに、少しの時間だけ赤ちゃんにうつぶせをさせてみます。
毎日少しずつ、うつぶせの時間を伸ばしていくと、赤ちゃんは早い段階で首を持ち上げるようになってきます(※うつぶせのときは、必ずそばにいて、目を離さないでください)
ベビーマッサージも効果的な運動刺激法です。
一度はベビーマッサージを体験されたことがある方も多いかと思います。生まれて2、3ヶ月の赤ちゃんは、どうすれば腕が動き、足が動くのか、まだわかっていません。そこで、ベビーマッサージをしながら、赤ちゃんの手や足を動かしてやるだけで、筋肉が刺激を受け、運動に使う筋肉を身体で覚えていくことができるのです。足の裏も毎日マッサージなどで刺激するだけで、早いうちから土踏まずができ、足の裏全体をしっかり使えるようになっていきます。
お母さんの笑顔が子どもたちの笑顔につながる
ところで、「ベビーダンス」レッスンの終わりには、私は絵本の読み聞かせ、手遊び歌や赤ちゃんの体を使った歌などを参加してくださるお母さま方と一緒にします。
その合間に、絵本の選び方、トイレトレーニング、トラブルの対処、そして日々の不安や悩みへのアドバイスなど、育児にかかわるあれこれを話したりもします。このとき、いつもお伝えしているのは、お母さんの笑顔が、子どもの笑顔につながる、ということです。
育児にはじめてかかわるお母さんの多くは、初めて出会ういろいろなことに戸惑い、不安になり、時には思い通りにならずにイライラしたりすることもあるでしょう。成長をうれしく感じる日々であると同時に、赤ちゃんと一対一の日常生活に煮つまってしまうこともあると思います。
一生懸命なあまり、お母さんがストレスや不安で笑顔が少なくなると、赤ちゃんは表情が固くなります。反対に、お母さんが楽しい気持ちでニコニコと赤ちゃんに接すると、赤ちゃんの表情も豊かになるように感じています。
絵本の読み聞かせ、体をつかった手遊び歌で親子でたっぷりふれあい、さらに、お茶を飲みながら他愛のない話をしたり、日ごろの不安な気持ちを話して共感を得られたりしたら、お母さんたちはそれだけでもほっとして、柔らかい表情になっていきます。そのような場の提供と、親子のコミュニケーションの一助になればと思いながら、ベビーダンスのプログラムを準備しています。
スキンシップと笑顔が、体づくりの基礎に
今日のコラムでは、赤ちゃんの運動習慣として、スキンシップと親子のコミュニケーションについてお伝えしました。
Smiley Houseでは、ベビーダンスからはじまり、ベビーチア、幼児基礎体操教室、チアダンスと、年齢に応じた運動のプログラムを展開していますが、すべての運動は、親子のスキンシップが根底にあるといっても大げさではありません。
お互いに笑顔でスキンシップしながら、コミュニケーションをはかるのは、お子さんが少し大きくなってからでもいつでもできる、簡単な、そしてとても大切なことです。
それが、体づくりの基礎になっていきますから!日本女子体育大学卒業大学卒業後、テーマパークでシンガー・ダンサーで活躍。未就園児の親子体操「ベビーチア」発案。日本チアダンス協会インストラクター、USAチアダンス協会インストラクター3級、幼児体育協会インストラター、新浦安RAINBOW SMILEY、幕張インターナショナル、スクール「Dolphins」、たまプラーザStars Smiley、恵比寿Stars Smiley、デイレクター兼チーフインストラクター 現在、チアダンス・ベビーチア、幼児体操、障がい児体操、スポーツの家庭教師、インストラクターとして活動。