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【for Baby&Kids】小さな子どもの習い事、特定のスポーツに絞らないで!
2018年6月30日 8:00 AM カテゴリー: 【コラム】Stars Smiley Spirits
こんにちは、「Stars Smiley」代表の村田綾子です。サッカーワールドカップが開幕しましたね。サッカーファンのみならず、テレビの前で各国の選手たちに声援を送っている方も多いのではないでしょうか。
この数年だけでも、世界を舞台に活躍する日本のアスリートが、とても増えました。それと平行して、幼少期から特定ジャンルのスポーツをはじめるご家庭が多くなってきたように思います。どんなスポーツでも、小さなころから当たり前のように身近にあるのは、決して悪いことではありません。
ただ、幼児期から小学校低学年までは、スポーツの習い事はひとつに限定しない方が良いということを今日はお伝えしたいと思います。幼いうちは、特定のスポーツではなく、全身運動を
身体の基礎がつくられる幼少期には、いろいろな動きを取り入れた全身運動が大事です。
運動の種類はさまざまですが、運動によって使う筋肉や神経には違いがあります。体が十分できていない時期に、ひとつの運動に絞り込むと、筋肉はバランスよく発達しません。また、同じ部位ばかりを鍛えると、発達の偏りによって、けがや体の故障を生み出すリスクが高くなります。
一方、幼児期から多種類のスポーツや遊びに親しんだ子どもたちは、ごく自然な形で運動神経を発達させることができます。さまざまな動きを取り入れた全身運動は、体幹を鍛えたり、俊敏性、バランス感覚も身につきます。
小さいころからやっておくことで、自分の身体をコントロールできるようになり、将来、どんなスポーツにも適応する体を作ることができるのです。言い換えると、この時期にいろいろな動きを身につけていないと、特定のスポーツにおいて結果を出すことが難しくなってしまいます。
たとえばサッカーをやらせる場合は、さまざまな動きを取り入れたサッカー教室を選んだり、ご家庭で体幹を鍛える動きを入れて練習したりするなど、工夫していただきたいと思います。お子さまの能力を伸ばすために
幼い時、周囲の人が身体を動かしているのを模倣するところから、運動ははじまります。
「模倣する」ためには、体をコントロールできないといけないわけですが、そのためには日々の生活の中で、運動の経験を積んでいく必要があります。年齢に応じたその積み重ねによって、徐々に段階を上げていくことができるのです。
また、道具を使ったスポーツは、それまでの経験だけでは難しいものです。お子さまが思うように動けない時、大人が、その運動を「かみ砕く」ように教えてあげてください。
たとえば、バドミントンであれば、手首のスナップが必要です。そこで、道具を持つ前に、手首や肩を回す練習をします。そんな時、お手玉、けん玉、コマ回しといった昔ながらの遊びは、手首の運動にはとても有効です。
また、サッカーでのボールを足で止める動作。これは、身体の軸が曲がっていたり、バランスをとれないと、うまくできません。だからボールで練習する前に、片足でバランスよく立つことからはじめます。
- 片足で立つ。
- ケンケン歩きをする。
- 一本の線の上を歩く。
こうした地道な動きの積み重ねが、サッカーの中の一つ一つの動きをしっかりしたものにします。「やりたい」ときに「やる」ことで上達
さまざまな動きを身につけ、運動が好きなると、10歳過ぎたころには「〇〇が好き!」と本人が主体的に、特定のスポーツに力を入れるようになるでしょう。
そのためには、ご家庭での環境もとても大事です。
体操教室に通うお子さまが、たとえば壁倒立をできる仲間を見て、模倣するとします。さらに、家でも練習したいと考えます。その時に「できる環境」が与えられるか、ということが大事になってきます。
「やりたい」と思った時に「やる」ことで、人は上手になります。お子さまのその「時期」を見逃さないであげてくださいね。 ご家庭の意識の持ち方次第で、お子さまは立派なアスリートに育っていくことでしょう!
★★★「Stars Smiley Spirits」バックナンバーも、ぜひご覧ください★★★
★1 かけっこの基本とは!? Stars Smiley流かけっこ教室のポイント。
★2 スキンシップの重要性。運動習慣は、生まれたときから。
★3 ボールひとつで無限大! 乳児期からはじめられる「家庭でできる運動あそび」のススメ!
★4 運動能力は、遺伝ではありません。
★5 はだしで遊ぼう! 五感の刺激で創造性豊かに。
★6 チアダンス・音源完成への道。
★7 おむつが外れると運動にも効果的! トイレトレーニングで深める親子のコミュニケーション。
★8 体力をつけるにはどうしたら? ~Stars Smileyチアダンスの現場からのアドバイス~
★9 【for Baby&Kids】太陽の下でたっぷり遊ぼう ~乳幼児期、よく眠るために~
★10 【NEW】インストラクターMinamiからのご挨拶と指導のモットー。
★11 【for Baby&Kids】「水が怖い」はお風呂で克服! ~幼い子の水遊びは段階を追って~日本女子体育大学卒業大学卒業後、テーマパークでシンガー・ダンサーで活躍。未就園児の親子体操「ベビーチア」発案。日本チアダンス協会インストラクター、USAチアダンス協会インストラクター3級、幼児体育協会インストラター、新浦安RAINBOW SMILEY、幕張インターナショナル、スクール「Dolphins」、たまプラーザStars Smiley、恵比寿Stars Smiley、デイレクター兼チーフインストラクター 現在、チアダンス・ベビーチア、幼児体操、障がい児体操、スポーツの家庭教師、インストラクターとして活動。