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【前編】「受験体操」への心構え ~楽しいという気持ちが一番!~
2018年7月22日 10:00 AM カテゴリー: 【コラム】Stars Smiley Spirits
こんにちは、「Stars Smiley」代表の村田綾子です。10月に小学校受験を控えるご家庭にとって、夏はいよいよ正念場ですね。今日は、小学校受験の準備の一つ、「受験体操」についてのお話です。
Stars Smileyでも、スポーツの家庭教師として毎年数組のご家庭に対して「受験体操」を教えています。
受験を考えておられるご家庭では、「受験体操」は身近なものだと思いますが、そうでない場合、耳にする機会は少ないかもしれません。受験体操とは?
「受験体操」とはどんなものでしょうか?
小学校受験を実施する多くの学校で、体操の試験があります。学校の特色、その年度によって内容は異なりますが、おおむね体操を通して、以下のことを学校側は見ようとしています。
- あいさつ、返事
- 意欲、集中力
- 指示行動、集団の中での運動
- 基礎的な体力
学校によっては、ダンスなどを行い、模倣する力がついているかどうかを見ることもあります。
具体的には・・・
- 集団の中でのゲーム
- サーキット運動(指示をされた動きを行う)
- まりつき、縄跳びなど、手具を使った運動
などを行うことが多いようです。
どれも、小学校に入ってからの教育に生かされるものですが、個々の基礎体力や運動能力だけではなく、人として大切なこと「あいさつ・周囲との協調・道具を大事にする心」などを、より丁寧に見ているように感じます。
そこで、受験体操は、実際に行われている試験をふまえて指導することになります。
私自身は普段の体操教室と受験体操を特に区別せずに教えていますが、「受験体操」を教えることで、受験しないお子さま、受験するお子さま双方に良い結果をもたらすと考えています。
「マナー(挨拶、返事、道具の取り扱い)」、「社会性(先生の話をきく、順番をまつ、友達の演技を静かに見る、など)」は、どんなところでも役に立つ、大切なことだからです。
これから受験を考えている親御さんが「受験体操」の教室を選ぶ視点としては、以下の2点を重点的に念頭に置いていただけると良いと思います。
- 講師自身の言葉遣い、子どもたちへの技術以外の接し方
- お子さまが楽しく目標を達成できやすい環境にあること
「受験体操」をうたっている体操教室だけでなく、幅広く教室を見学してみると良いでしょう。幼い時から、楽しく運動を
ところで、小学校受験の準備は、4、5歳で始めるご家庭が多いのではないかと思います。ただ、私がかかわった中には、その時になって初めて「体操」「運動」に触れたというお子さまも多くいらっしゃいました。
このコラムでも以前から書いていますが、2、3歳からの運動習慣は、体づくりの上で大事なことです。それは、受験においても同様なのです。
片足ケンケンやスキップ、両足ジャンプなど、基礎的な動きを身につけるまでに時間がかかってしまって、肝心の受験の準備期間が短くなってしまうのは、とても残念です。
幼いうちからよく歩き、体を動かし、公園で遊ぶ、といった運動習慣が日常の中にあるお子さまは、指示されたことに対して判断し、自分で体をコントロールする力が既についています。
さらに2、3歳のころから幼児体操教室に通うお子さまについては、あいさつなどのマナー、集団での動きに慣れていますので、受験のみならず、小学校に入ってからも体育に積極的に取り組むことができるでしょう。
「受験のために」と慌てて体操に取り組むよりも、「体操が楽しい」と感じる方が良いと思いませんか。そのためにも、遊びが盛んになる1、2歳からは、積極的に外に出て体を動かしてほしいと思っています。
次回は、より具体的な受験体操の内容と、受験のある各小学校の特色などについてお伝えしたいと思います。
★★★「Stars Smiley Spirits」バックナンバーも、ぜひご覧ください★★★
★1 かけっこの基本とは!? Stars Smiley流かけっこ教室のポイント。
★2 スキンシップの重要性。運動習慣は、生まれたときから。
★3 ボールひとつで無限大! 乳児期からはじめられる「家庭でできる運動あそび」のススメ!
★4 運動能力は、遺伝ではありません。
★5 はだしで遊ぼう! 五感の刺激で創造性豊かに。
★6 チアダンス・音源完成への道。
★7 おむつが外れると運動にも効果的! トイレトレーニングで深める親子のコミュニケーション。
★8 体力をつけるにはどうしたら? ~Stars Smileyチアダンスの現場からのアドバイス~
★9 【for Baby&Kids】太陽の下でたっぷり遊ぼう ~乳幼児期、よく眠るために~
★10 【NEW】インストラクターMinamiからのご挨拶と指導のモットー。
★11 【for Baby&Kids】「水が怖い」はお風呂で克服! ~幼い子の水遊びは段階を追って~
★12 【for Baby&Kids】小さな子どもの習い事、特定のスポーツに絞らないで!
★13 チアダンスの醍醐味を伝えたい。チアを通して得る協調性と積極性。日本女子体育大学卒業大学卒業後、テーマパークでシンガー・ダンサーで活躍。未就園児の親子体操「ベビーチア」発案。日本チアダンス協会インストラクター、USAチアダンス協会インストラクター3級、幼児体育協会インストラター、新浦安RAINBOW SMILEY、幕張インターナショナル、スクール「Dolphins」、たまプラーザStars Smiley、恵比寿Stars Smiley、デイレクター兼チーフインストラクター 現在、チアダンス・ベビーチア、幼児体操、障がい児体操、スポーツの家庭教師、インストラクターとして活動。