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チアダンスをするお子さまへのかかわり方 ~「楽しく!」を大切に~
2019年3月9日 7:00 AM カテゴリー: 【コラム】Stars Smiley Spirits
こんにちは、Stars Smiley代表の村田綾子です。
春が近づくと、新しいことがはじまりそうでワクワクしたり、新たな決意でなにかに取り組んだりすることが増えそうですね。
さて今日は、チアダンスをするお子さまへの、ご家庭のかかわり方についてのお話です。
幼稚園年長さんまでの幼児クラスのお子さまには、「チアが楽しい」と思ってほしい、それだけを願っています。
「楽しい」という印象を持っていれば、長くチアにかかわることができます。幼稚園児で根を詰めて練習すると、苦しさやつらさが印象に残ってしまい、長く続けることができなくなってしまいます。
また、チアダンスは笑顔で見ている人を元気づけるスポーツですから、表情はとても大事です。このためには、ご両親も表情豊かであってほしいと思います。その表情を、お子さまは自分のものにしていきますから。小さなときからの運動の積み重ねの大切さ
ところで、家でたくさん練習するのが好きなお子さまもいれば、家よりもレッスンスタジオの方が集中しできるお子さまもいます。人によって練習の仕方も必要な時間も異なってきますから、そのお子さまごとの特徴を見極めるのも、それぞれのご家庭で必要なことです。
あまり家で練習していなくても、すぐに振りを覚えたり、言われたとおりに体をすぐに動かせるお子さまもいます。そのお子さまの様子を見ると、普段は階段をなるべく使ったり、レッスン場まで車ではなく歩いて来たりと、日常的に運動を取り入れています。親御さんに聞くと、小さいときから家の中や公園遊びなどでも運動をし、運動習慣が身についていたようです。
2、3歳のころから体操教室などで指示を聞いたり、模倣して体を動かす練習ができていると、身体のコントロールが上手になっているので、チアダンスでも的確に体を動かして表現することが早くできるようになります。毎日続けることが大事
そういう幼少期を経ていない場合、身体を思い通りにコントロールするためには、どうしても時間をかけていく必要があります。
それでも、毎日コツコツと練習を重ねたり、普段の生活に運動を取り込んでいるうちに、運動習慣のなかったお子さまも、数年後には目を見張るような上達ぶりを見せてくれます。
ゆっくりの歩みでも、焦らずにこつこつと練習を積み上げていくことが大事ですので、親御さんの方で励ましながらフォローしてあげてほしいと思います。
ここで大事なのは「丁寧に」「親も楽しみながら」練習することです。
未就学のお子さまも、運動が苦手なお子さまも、「チアダンスの楽しさ」を経験するためには、「振り付け」やチアの基本動作ができないと「楽しい」には行きつきません。
そのためには・・・
- 1日1回は動画を見せる(できれば親子で一緒に)。
- 1日1回は練習をする。
- ストレッチをする。
- この日はジャンプの練習だけ、アームモーションの練習だけと、1つの項目に集中して練習する。
など、自宅での練習の内容が盛りだくさんにならないように、親御さんがセーブしてあげましょう。毎日続けると、だんだん練習が習慣になっていきます。チアの基本が身につけば、どんどん楽しくなっていくはずです。大会チームのお子さまへのかかわり
Stars Smileyのチアダンスチームは、チアの基本を身につけ、楽しく練習をする「レギュラーチーム」と、チアダンスの全国大会および世界大会出場を視野に、より高度な技術を取り入れて練習に取り組む「大会チーム」があります。
求められる技術力が高い「大会チーム」に関しては、「楽しい」だけでは力を発揮できませんから、毎日しっかりと自宅で練習することが求められます。
2年生にもなれば、自分でできていないところを自分で見つけることが基本になります。なにが足りないかを自分で見つけることで、伸びていきます。
基本的に親御さんはなるべくコメントせずに見守っていただきたいのですが、もちろん客観的に見ての言葉がけは必要です。 その際、お子さまの自立につながる言葉を選んでほしいと思います。
「大会チーム」に所属するお子さまは、毎日練習が大変で、ほかの習い事をやめさせた方が良いのでは、と相談を受けることがあります。でもピアノなどの習い事、旅行、趣味などで好きなことをする時間が、お子さまにとって息抜きになるならば、ぜひやらせてあげてください。
メリハリが大切です。うまくできれば、相乗効果となって、よい結果になります。ただ、ほかの習い事や趣味などの比重が高くなると、お子さまの負担が大きくなってしまいますから、親御さんの方でバランスを考えてあげてくださいね。人と比べず、小さな成長をほめて
チアダンスは大会があるため、その結果を気にしてしまう保護者様は少なからずいらっしゃいます。本人が楽しく充実した大会になったとしても、親御さんが結果に一喜一憂してしまうのは、とても残念に感じます。
子どもたちに対しては、大会までの努力、一生懸命やってきたことをほめてほしい。
- 人の前でできた。
- 4月にはもじもじしていたのに、堂々とできるようになった。
- そのお子さまなりに課題を達成できた。
- 大会を、チアを楽しめるようになった。
そんな一つ一つを、お子さまと一緒に喜んでほしいと思います。
さらに、親御さんがついしてしまいがちなことがあります。それは「人と比べること」。
「いま」、頑張っていることが大事です。
その子なりに頑張っている、そのことを見てあげてください。「できないこと」ではなく、「できているところ」「できたところ」を見て、喜んであげてほしいのです。
もしお子さまがチアで困っていることがあったら、親子で解決しようとせず、インストラクターに相談してください。インストラクターは、親御さんとは別の視点でお子さまを見ていますから、なんらかの助けになれると思います。
「みんなでやるのが楽しい」
「上手になれてうれしい」
「センターになれたらうれしい」
そんな「楽しい」「うれしい」でいっぱいになるといいですね。
お子さまの人生の主役は、お子さまです。親御さんは、いつでも前向きな気持ちでかかわり、よりよきサポーターになってあげてください!
★★★「Stars Smiley Spirits」バックナンバーも、ぜひご覧ください★★★
★1 かけっこの基本とは!? Stars Smiley流かけっこ教室のポイント。
★2 スキンシップの重要性。運動習慣は、生まれたときから。
★3 ボールひとつで無限大! 乳児期からはじめられる「家庭でできる運動あそび」のススメ!
★4 運動能力は、遺伝ではありません。
★5 はだしで遊ぼう! 五感の刺激で創造性豊かに。
日本女子体育大学卒業大学卒業後、テーマパークでシンガー・ダンサーで活躍。未就園児の親子体操「ベビーチア」発案。日本チアダンス協会インストラクター、USAチアダンス協会インストラクター3級、幼児体育協会インストラター、新浦安RAINBOW SMILEY、幕張インターナショナル、スクール「Dolphins」、たまプラーザStars Smiley、恵比寿Stars Smiley、デイレクター兼チーフインストラクター 現在、チアダンス・ベビーチア、幼児体操、障がい児体操、スポーツの家庭教師、インストラクターとして活動。