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【Stars Smiley Spirits】歩きはじめの頃から始めよう! 家族全員で楽しく「動物まねっこ運動あそび」
2020年7月15日 9:00 PM カテゴリー: 【コラム】Stars Smiley Spirits
こんにちは、Stars Smiley代表の村田綾子です。
少しずつ学校や幼稚園がはじまり、まだ注意が必要とは言え、通常の生活が戻りつつありますね。梅雨ではっきりしない天気が続いていますが、体調は崩していませんか?
さて、今日は、天気の悪い日でも室内で楽しく体を動かせる基礎運動を紹介します。それは、「動物まねっこ運動あそび」です。
最近は学校体育でも積極的に「くま歩き」「うさぎ跳び」など、動物を模した運動(いわゆるコーディネーショントレーニング)を取り入れるようになってきました。実は、「動物まねっこ運動あそび」には、すべての運動の基礎が詰め込まれているのです。特に未就園児にとって「運動=楽しい」と思えるとても良い方法です。動物の動きは、すべての運動の基礎
私がおすすめするのは、全部で6種類です。一つ一つのやり方と特徴を説明することにしましょう。
①くま歩き
四つ這いになり、おしりを上げて手足をそれぞれ動かして前に進みます。
この動きは、- 体幹を強くする
- 全身をくまなく動かす
- バランスをとれる
- 協応動作(右手と左手、手と足、手足と視覚など、いくつかの動作を同時に行うこと)の訓練
これらは、すべての運動の基礎になるものです。
②ワニさん
腹ばいになり、手足を動かして進みます。
くま歩きがバランスを必要とするのに対し、ワニさんは、手足の筋肉を必要とし、足と手の強化につながります。簡単そうに見えて、体の重い大人には少し難しいです。
普段鍛えにくい胸筋を使う運動ですので、ぜひお子様と一緒にやってみてほしいと思います。
③へびさん
ワニさん同様、腹ばいになって進みますが、こちらは、足を使いません。手(ひじ)だけで前に進んでいきます。手だけなので、腕の筋肉が発達していない小さなお子様には難しいかもしれません。腕と胸の筋肉の強化につながります。
④うさぎ跳び
両足をそろえて、立ったままピョンピョンと前に進みます。小さなお子さまですと、両手を耳のところにつけてウサギの真似をしても楽しいですね。
しゃがんでピョンピョン跳ぶのは、姿勢に無理が生じるため、小さなお子さまには不向きです。
両足をそろえて跳ぶのはある程度の月齢にならないとできませんが、歩き始めのころから練習を始めるのがおすすめです。スピードがつくようになります。
⑤カエル跳び
しゃがんで股関節(ひざ)を開き、前に手をつく。手で床を押してからおしりを上げて、前に移動する。バランスがとれるようになってきたら、できるだけおしりを高くし、倒立姿勢になるやり方にも挑戦してほしいと思います。
股関節が固いお子さまや内また気味のお子さまには、股関節を柔らかくするために良い運動です。
⑥あざらし
へびさんのように腹ばいになり手だけを動かす運動ですが、手は床にひじをつかず、まっすぐ伸ばしたまま前に進みます。
体のバランスをとるだけではなく、跳び箱の基本姿勢ともなるものです。受験と「動物まねっこ運動遊び」
こうした基礎運動は、学校体育にもつながります。
私たちの体操教室では、行きはワニさん、帰りはカエル跳び、のようにいろいろな動物の動きを組み合わせながら体を動かします。学年や月齢、レベルに合わせてスピードや正確さを求めるなど、テーマを変えても良いですね。
ところで、私立などの小学校を受験する際には、この6種の基本的な動きを出題されることが多くあります。特に多いのは、「くま歩き」、「うさぎ跳び」、そして「あざらし」です。
「緑色のコーンまでくま歩きで行き、次に赤いコーンまでうさぎ跳びで行ってください」などと出題されますが、そこで何を見るかというと・・・
- 「指示したことをきちんと聞けているか」
- 「運動に必要な基本的な動作が身についているか」
- 「速さ」
- 「協応動作ができるかどうか」
- 「楽しく運動しているか」
などです。
「受験のために」と体操教室に入れる親御さんもいらっしゃいますが、この「動物まねっこ運動あそび」を上記のことに気を付けて練習するだけでも、十分受験につながる動きを身につけられますから、ご自宅で毎日取り組むことをおすすめします。
毎日積み重ねることで、当たり前のように体が覚えていますから、試験会場で緊張することも少なく、いつも通りに楽しく参加することができるでしょう。
「いつも通り」「楽しく」運動している姿から、そのお子さまの中にある「キラリと光るもの」を学校側が見ることもできるはずです。「運動は楽しいもの」と思ってほしい
私は何より「運動は楽しいもの」と思ってほしいと願って子どもたちとかかわっています。
「動物まねっこ運動あそび」は、楽しい遊びのなかで、基礎運動と年齢に応じた筋力をしっかりと身につけることができ、指示を聞く訓練にもつながるものです。だから小さなお子さまのいる親御さんたちと話すとき、私はいつも、この運動を歩きはじめのころからやることをおすすめしています。
ステイホームが推奨される今だからこそできるこのような室内運動に、ぜひ大人から子どもまで、家族全員で取り組んでみてくださいね!
★★★「Stars Smiley Spirits」バックナンバーも、ぜひご覧ください★★★
★1 かけっこの基本とは!? Stars Smiley流かけっこ教室のポイント。
★2 スキンシップの重要性。運動習慣は、生まれたときから。
★3 ボールひとつで無限大! 乳児期からはじめられる「家庭でできる運動あそび」のススメ!
★4 運動能力は、遺伝ではありません。
★5 はだしで遊ぼう! 五感の刺激で創造性豊かに。
日本女子体育大学卒業大学卒業後、テーマパークでシンガー・ダンサーで活躍。未就園児の親子体操「ベビーチア」発案。日本チアダンス協会インストラクター、USAチアダンス協会インストラクター3級、幼児体育協会インストラター、新浦安RAINBOW SMILEY、幕張インターナショナル、スクール「Dolphins」、たまプラーザStars Smiley、恵比寿Stars Smiley、デイレクター兼チーフインストラクター 現在、チアダンス・ベビーチア、幼児体操、障がい児体操、スポーツの家庭教師、インストラクターとして活動。