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未就園児のマット運動 ~小さい時から布団で楽しく練習~
2018年10月29日 7:00 PM カテゴリー: 【コラム】Stars Smiley Spirits
こんにちは、Stars Smiley代表の村田綾子です。
朝晩は肌寒い日もありますが、日中は過ごしやすく、だいぶ秋らしくなりました。
さて今日は、未就園児の運動シリーズ第4弾「未就園児のマット運動」のお話です。
マット運動は、小さいうちからやれる全身運動の一つで、体幹を鍛えたり、バランス感覚を身につけられます。家でも布団を使って取り組むことができるので、親子で安全に気を付けながら、楽しく練習してみてほしいと思います。
これまでの連載はこちら
① 未就園児のボールあそび ~赤ちゃんのときからボールに親しもう~
② 未就園児の跳び箱あそび~柔軟性&リズム感を身につけよう~
③ 未就園児の鉄棒あそび~つかむ・ぶら下がる経験を赤ちゃんの時から~小さい時は「マットと仲良くなろう」
≪乳児期から≫
- ロンドン橋落ちた
ママやパパが膝を曲げて座り(体育座り)、赤ちゃんと向かい合わせになるように、太ももの上にのせます。歌いながら、「さあ、どうしましょう」の部分で赤ちゃんを「くるりんぱ」。ママやパパの膝から足先に向かって、赤ちゃんをころん、と転がします。その時、赤ちゃんの体から手を離さないでください。
- えんぴつコロコロ
腰がすわっていれば7、8ヶ月からできます。
布団の上で鉛筆のように寝させてから、横に転がしてあげます。少し大きくなったら、自分で両手を頭の後ろに組んでやらせてみましょう。最初は体が丸まっていますが、繰り返していくうちに、体がまっすぐになり、体幹が鍛えられます。
≪1歳~2歳≫
- 四つ足歩行、クマ歩き
- おひざ歩き
マット(布団)の上を、ひざ立ちで歩きます。1歳ぐらいまでだとひざ歩きができないので、ママやパパが手を引いて歩かせてみます。- 前回り
- マットにつく手はグーではなくパーにしましょう。手をつく場所は、つま先より手を1つ分先の位置です。肩幅くらいにつきましょう。
- お尻をしっかりあげて、マットから手を離さない状態から回転姿勢をとりましょう。
- あごをしっかり引いて、後頭部をマットにつけて回りましょう(頭頂部をつけて回ってしまうと、首をけがする原因となります)。
前回りができるようになったら、立つ練習もしてみましょう。なるべく手を使わずに立つ練習をしていくと、腹筋がついてきて、幼稚園に入るころには、回ったあと、きれいに立ち上がることができるようになります。正しい形は、小さいうちから身に着けていきましょう。手で床を押すための練習
後ろ回りに挑戦する場合は、まず「ブリッジ」からやってみましょう。
2、3歳のころに、頭は床につき、弓なりになってお尻だけ上げるブリッジができるようになり、3、4歳のころには、頭を上げられるようになります。
しっかり頭を床から上げてキープできるようになると、「後ろ回り」に使える腕の力がついてきます。
早い時期にブリッジの姿勢を教えられると、マットを押す力がついてきます。マットを押す力がないときは、親御さんが足を持って逆立ちをするのも効果的です。逆立ちは、1歳くらいからやることができます。
2歳ごろには、壁側に足を置いて手を床につき、足で壁を上っていく「壁のぼり」ができます。こうして、遊びの中で運動することで、手の力がついていくのは楽しいですね。
「床を押す」動作は、マットの基本になります。小さいうちから回ることできれいな前転に
前回りは、教えると1歳半ごろにはできるようになります。お尻を高く上げ、あごを引いた姿勢をきちんと取ることがカギとなります。そのために、しっかりくまさん歩きや四つん這い、ハイハイができていることは大事です。
マット運動を上手にできるようになるとほかの運動にもスムースに移行できます。上手に歩きはじめられたらぜひ、おうちでマット運動を行ってみてくださいね。
★★★「Stars Smiley Spirits」バックナンバーも、ぜひご覧ください★★★
★1 かけっこの基本とは!? Stars Smiley流かけっこ教室のポイント。
★2 スキンシップの重要性。運動習慣は、生まれたときから。
★3 ボールひとつで無限大! 乳児期からはじめられる「家庭でできる運動あそび」のススメ!
★4 運動能力は、遺伝ではありません。
★5 はだしで遊ぼう! 五感の刺激で創造性豊かに。
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