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【Stars Smiley Spirits】チア・体操のオンラインレッスン ~1人1人と向き合える良さを活用して~
2020年5月23日 8:00 PM カテゴリー: 【コラム】Stars Smiley Spirits
こんにちは、Stars Smiley代表の村田綾子です。
新型コロナウイルスの蔓延のため、「Stay Home」を意識するようになって、もう2ヶ月あまりとなりましたね。
学校はもとより、内容によっては習い事等も自粛せざるを得なくなってしまいました。これを読むみなさまは、ご不便な日々を送っておられると思います。
私たちStars Smileyも、体操やチアダンスが密になりやすい種類のため、4月からオンラインレッスンへと舵を切ることとなりました。
今日は、オンラインレッスンをどのように行っているか、またその狙い、さらにオンラインによって通常レッスンにはないメリットについてもお伝えしようと思います。オンラインで自主レッスンの動きも
チアダンスのオンラインレッスンは、大まかにわけると、
①Web会議システム等を活用した双方向レッスン
- インストラクターが画面越しに技術を伝え
- 生徒たちが家でそれを観ながらトレーニングしたり質問したりし、
- インストラクターは動きを観ながらアドバイスをする。
または、
②動画を活用した単方向レッスン
- インストラクターが動画または双方向オンラインレッスンで技術を伝え、
- 生徒が自分の動きを別に動画で撮り、
- インストラクターに送って文字でアドバイスを得る。
- 次のレッスン時に、具体的な動きを動画で伝える。
通常のレッスンの場合はこれで良いのですが、基本的にチアダンスはチーム競技なので、チームの結束も大事になってきます。
そこで、コミュニケーションをはかる手段としてもオンラインを活用することになりました。たとえば、一人の生徒が踊るのを、ほかのチームメイトが見て感想を言ったり、一緒に踊ってみたり。
通常レッスンがなくなったことで、最も影響を強く受けるのは、大会に出場することの多い大会チーム。オンラインだけで技術やモチベーションが保てるのか、それは最大の懸念でもありました。
学校生活もチアダンスのレッスンも、普段が100だとすると、だいたい60~70に下がります。そのままでいた場合、年明けの最大の大会でトップチームとしていられるでしょうか。
子どもたちに率直にそう投げかけ、考えさせると、「100やっても難しかったのに、60の力しか出せないのでは、とても難しい」、子どもたちは自分でそこに気づきました。
「じゃあ、どうするのが良いと思う?」
「いつもより負荷をかけてやってみる」
「レッスンの時間以外で都合をつけて、自分たちでレッスンをしてはどうか」
など、子どもたちからいろいろな意見が出てきました。
自分で考えることで、モチベーションがあがったようです。大会チームの子どもたちは互いに連絡を取り合い、自主的にオンラインで集まってはレッスンをするようになりました。
現在はこのように、教室としてのオンラインレッスンのほかに、チーム内での自主的なオンラインレッスンなど、新しいやり方が出てきている段階です。体操――体を使って教えられないのが課題
では、体操教室はどうでしょうか。
チアダンスもそうですが、戸建てであればどんなに跳ねても良いのですが、アパートやマンションなどでは、階下や近隣の部屋に音が響き、縄跳びなどを自宅でするのは難しいことと思います。
体操のオンラインレッスンでは、インストラクターから動画を配信し、ジャンプや縄跳びを戸外でできるように誘(いざな)います。
内容としては、ボールや縄跳びのほか、マット運動や跳び箱は、家庭にあるものを使うことができますから、積極的に取り入れています。
五感で受ける普段のレッスンと違い、目で観て耳で聞くことに集中しがちなオンラインレッスンは、意欲的なお子さまには良いのですが、人によっては集中が続かず、難しいこともあります。そこで、学年、月齢によって時間を短縮したりもしています。
一方、先生に動画を送るという宿題のために一生懸命練習することで、できることが増え、体操がますます好きになる子もいます。
これまで体を使ってレッスンやアドバイスできていたものを、言葉だけで伝えなければならないので、インストラクターたちにとってはチャレンジです。オンラインで1人1人とより向き合える
オンラインレッスンにしたとき、最も良かった点は「1人1人の動きや課題を、より丁寧に見ることができる」ということでした。
今後、コロナが収束しても、オンラインを活用することができるのではないかと考えています。また、オンラインの場合、教室に物質的に通うことができなかった遠方の方も対象とすることができます。
インフルエンザなどで出席停止になったものの体は元気、というような場合も、オンラインで体を動かすこともできるでしょう。病気を乗り越えたときに、体を少しずつ動かすのは回復のためにも、とても大事です。オンラインはその点でも有効ではないかと思います。
日々、進化しているオンラインレッスン。今後、さらに可能性が広がっていくのも、楽しみなことです。結びに――家庭での取り組みの大切さ
自粛期間、親御さんの負担はとても大きいことでしょう。しかし、自粛のために体を動かさなくなると、あっという間に0に戻ってしまいます。
運動を続けることで、自粛明けに取り戻す時間は短くなるはず。お子さまの大事な成長期の今こそ、家庭での取り組みはとても大事です。ぜひお子さまのためにも、レッスンに寄り添ってあげてほしいと思います。
少しずつ感染者数も減ってきて自粛期間の終わりが見えてきてはいますが、通常レッスンを以前のように再開できるほど、コロナ禍が収束するよう願ってやみません。
★★★「Stars Smiley Spirits」バックナンバーも、ぜひご覧ください★★★
★1 かけっこの基本とは!? Stars Smiley流かけっこ教室のポイント。
★2 スキンシップの重要性。運動習慣は、生まれたときから。
★3 ボールひとつで無限大! 乳児期からはじめられる「家庭でできる運動あそび」のススメ!
★4 運動能力は、遺伝ではありません。
★5 はだしで遊ぼう! 五感の刺激で創造性豊かに。
日本女子体育大学卒業大学卒業後、テーマパークでシンガー・ダンサーで活躍。未就園児の親子体操「ベビーチア」発案。日本チアダンス協会インストラクター、USAチアダンス協会インストラクター3級、幼児体育協会インストラター、新浦安RAINBOW SMILEY、幕張インターナショナル、スクール「Dolphins」、たまプラーザStars Smiley、恵比寿Stars Smiley、デイレクター兼チーフインストラクター 現在、チアダンス・ベビーチア、幼児体操、障がい児体操、スポーツの家庭教師、インストラクターとして活動。