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公共の場での「チア・スピリット」 ~他者を配慮し、思いやる心(ボランティア・スピリット)で~
2018年11月21日 7:00 AM カテゴリー: 【コラム】Stars Smiley Spirits
こんにちは、Stars Smiley代表の村田綾子です。
今日は、チアダンスをする上で私たちが大事にしている「ボランティア・スピリット」について、日ごろの社会生活でのマナーを振り返りながら、お伝えしたいと思います。
Stars Smileyでは「ボランティア・スピリット」として、以下のことを大事にしています。
★チームメイト(仲間)を思いやること
★互いに助け合うこと
★人の役にたつこと
★社会の役にたつこと
★相手にとってより良い人になること
子どもの将来を思うことが本当の厳しさ
私たちは時々「厳しく指導してください」と親御さんから頼まれることがあります。しっかり注意してほしい、しっかり叱ってほしい、というようなニュアンスで言われるようです。
「注意」や「叱ること」は時には必要なこともあるかもしれませんが、「自立した時に、自分で考える力を育てること」を目的とした指導が本来の指導だと考えています。
たとえば、2歳くらいであっても、片道20分でも歩いているお子さんと、歩きたくないからとベビーカーで移動しているお子さんとでは、4、5歳になったとき、もっと言えば小学校、中学校になったときの運動能力の差は歴然としています。
チアにおいては、練習がつらいときや、思うように体が動かずに心が折れそうになっているときなどに、将来的に前に向かって歩く力をもつために、寄り添い、叱咤激励しながらも、見守ることが「厳しさ」と言えるかもしれません。
さて、このところ遠征などで私たちのチームが団体で公共の乗り物を使う際、そしてイベント会場を利用する際に、生徒たちの行動で気になることがあります。
たとえば・・・
- 優先席に座ってしまう
- 駅のホームで線路すれすれを歩いたり走ったりしてしまう
- 電車内で大きな声で話をしてしまう
- イベント会場では、控室の入り口付近に固まっておしゃべりしてしまう
- 荷物をきちんとまとめていない
など、挙げるときりがありません。
こうした行動を目にしたとき、自分の子でなくても、チームの大人が「私たちみんなの子どもたち」として「厳しさ」をもって注意してほしいと思うのです。「思いやりの心」をもち、社会の中で生きる
チアをやっている、いないにかかわらず、電車やバスなど公共の乗り物に乗る際、他の乗客に配慮するのは、当然のことです。
特に優先席のみならず、普通の座席も、元気な自分たちよりも、席を必要としている人がいるかもしれないということを気にするべきです。
身体の内部や精神の状態など、目には見えない箇所がつらくて座りたい人もいます。なるべく席には座ろうとはせず、いつでも気を配りながら乗車してほしいと思います。
公共の乗り物では、自分と異なる動きをする人もいると思います。身体障害、視覚障害や聴覚障害のある人、じっとするのが苦手だったり、電車がうれしくて動き回ったりしゃべり続ける特性をもつ人もいます。
じっと見たり、逆に目を逸らさせるのではなく、できれば、親御さんから、その方について説明できると良いなと思います(そのために、親御さんも学ぶ必要がありますが)。
体の中に精密機器がある人や、聴覚が過敏で、声や音で強いストレスを感じる人もいます。その場合は、スマホの電波や大きな声が影響を与えることがあります。
車内での声の出し方、スマホとのかかわり方は、こうしたことから、どうすればよいか分かるはずです。
もっと言えば、チアをやっているならば、困っている人に手を差しのべる人であってほしいとも思っています。
また集団で公道を歩くときには・・・
- 2列で歩く(年長者は年少者の手を引いて)
- 車に気をつける
- ほかの歩行者や自転車に迷惑にならないように歩く
これらもやはり、他者への配慮、思いやり「ボランティア・スピリット」の観点から見ると、その行動理由がすぐ分かるでしょう。
イベントにおいては、マナーやルール、他者への配慮がないとプレイにも影響します。逆に、成績上位のチームはそれらがしっかりできているとも言えるのです。それぞれがチームを代表して
こうした「厳しさ」や「ボランティア・スピリット」は、子どもだけでなく、親御さんを含む周囲の大人が、みんなで大事にしたいことです。子どもたちは、そんな大人の姿を見て、吸収していきますから。
チームの名前やカラーの入ったユニフォームやジャージを身に着けている時点で、周囲からは、チームとして見られます。
社会の中で行動するとき、一人ひとりがチームの代表として、他者への配慮をもった品位のあるふるまいを意識してほしいと思います。
冒頭に、Stars Smileyとして大事にしている「ボランティア・スピリット」を挙げました。
具体的にどのような行動をしていったら良いでしょうか? 各チームで話し合って共有し、より良いチーム作りを目指しましょう!
★★★「Stars Smiley Spirits」バックナンバーも、ぜひご覧ください★★★
★1 かけっこの基本とは!? Stars Smiley流かけっこ教室のポイント。
★2 スキンシップの重要性。運動習慣は、生まれたときから。
★3 ボールひとつで無限大! 乳児期からはじめられる「家庭でできる運動あそび」のススメ!
★4 運動能力は、遺伝ではありません。
★5 はだしで遊ぼう! 五感の刺激で創造性豊かに。
日本女子体育大学卒業大学卒業後、テーマパークでシンガー・ダンサーで活躍。未就園児の親子体操「ベビーチア」発案。日本チアダンス協会インストラクター、USAチアダンス協会インストラクター3級、幼児体育協会インストラター、新浦安RAINBOW SMILEY、幕張インターナショナル、スクール「Dolphins」、たまプラーザStars Smiley、恵比寿Stars Smiley、デイレクター兼チーフインストラクター 現在、チアダンス・ベビーチア、幼児体操、障がい児体操、スポーツの家庭教師、インストラクターとして活動。