子どものスポーツで起こりうる“けが” ~自分の身体をよく知って予防を~

この冬は、例年に比べて暖かかったり、突然寒波がやってきたりと、日々天候に左右されますが、体調も崩れやすいので気を付けましょうね。
さて今回は、子どもがスポーツをする中で起こりうる“けが”と、その予防についてのお話です。
運動不足の子どもの増加が問題視される一方で、以前ご紹介したように、幼児期から野球やサッカーなど特定の種類のスポーツに打ち込む子どもが増えています。
発育発達期の子どもたちは、成長のスピードや時期が、それぞれの身体組織(骨や筋・腱)によって異なります。加えて個人差も大きいものです。しかし、それらを配慮せずに、指導者や保護者が子どもに過剰なトレーニングをさせてしまうと、スポーツ障害が出てしまうのです。
個々に配慮した適切なトレーニングを

たとえば、バレエのポジションで脚を開く場合、身体の硬さ、股関節の開き方、足首の硬さ、ひざの向き、それぞれに個人差があります。特に体が硬いお子さまには配慮が必要です。
関節が硬いのに、無理をして外側にひざや足首を曲げようとすると、関節を傷めたり、骨折しやすくなってしまいます。だんだんと股関節からゆっくり開いていく練習をします。
それぞれの弱点部分を本人も指導者も自覚した上で、その箇所を強化するトレーニングをしていく必要があります。
指導者は、けがを予防するために注意はしますが、身体を使ってやってみないと、何が危険で、何が重要であるかを伝えられないこともあり、その線引きは難しいところでもあります。
発育発達期のスポーツとの向き合い方

小学校高学年から中学生にかけては成長期と呼ばれ、身長が急激に伸びる時期です。この時期、骨の急激な成長に筋肉の発達が間に合わないため、アンバランスな状態となり、骨と筋肉の付着部にストレスがかかりやすくなっています。
身体の発達には、適度な運動刺激が必要ですが、過度の運動負荷は、子どもたちの発達途中の柔らかな骨に、使いすぎが原因となる障害を起こす危険度が高くなっていきます。
骨折や打撲、ねんざを外傷というのに対して、スポーツ障害とは、運動による疲労などが積み重なって発生する痛みのことをいいます。
運動のしすぎや無理な動作の繰り返しによって発生する筋肉や腱の炎症や重症になると骨がはがれる剥離骨折や疲労骨折が知られています。
そのほか、種目に関係なく起こるものとして、以下のものがあります。
- 貧血・・・運動のしすぎ、特に持久系の種目や大量に汗をかく場合に発生しやすく、小学校高学年の女子に多い。
- 腰痛症・・・運動時や運動後、腰に痛みやだるさがある。また、ももの筋肉の柔軟性低下がみられる。腰のそりすぎや長時間の中腰姿勢によって発生することが多い
- 腰椎分離症・・・夕方や夜にかけて腰が痛む。ピッチングやスイング、シュートなどの腰をひねる動作によって発生することが多い
- 【予防】・・・過剰な運動量を行わない、極端に腰をそる姿勢をしない、股関節周囲のストレッチを運動前後に行う、腰部・股関節周囲の筋力強化を行う。
(以上、参考HP:健康Salad)
家庭での支え、専門家との連携

スポーツは、子ども本人と指導者だけではなく、ご家庭の存在がとても大事です。
子どもたちが全力でプレイするためには、「栄養のある食事」と「規則正しい生活(睡眠)」が基本となります。特に睡眠は、小学校低学年までであれば10時間、高学年であれば8時間はとってほしいところです。
成長期の子どもたちの健全な身体づくりは、ご家庭でしかできません。先に述べた身体の弱点も、親御さんにもしっかり理解していただき、一緒に克服していけると良いと思います。
可能であれば、スポーツトレーナーのような専門家と一緒になってその競技とかかわれると、より安心です。
Stars Smileyでは、本人、親御さん、専門家、指導者の四者の連携を大事にしていますが、入会するスポーツ教室を探している場合、この連携を大切にしているかどうかも、選ぶ際の目安になると思います。
最後になりますが、私が今回のコラムで最も伝えたいのは、次の3点です。
- 身体のことをよく知り、その身体に合ったトレーニングをすること
- 本人、親御さん、指導者、専門家と連携しながら進めること
- けがをしてしまったときに、今後、同じようなけがをしないようにするにはどうしたら良いかを、きちんと考えること
子どものスポーツでは、“けが”はどうしても避けられないものです。“けが”の予防ばかりにとらわれてしまうと、思い切って取り組めなくなってしまいます。
自分の身体と向き合って、楽しみながら競技をしてほしいと願っています。




