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【Bright Star vol.5】 Ayane~日々の積み重ねで花が開き、実を結ぶ(後編)
2019年12月17日 8:00 AM カテゴリー: 【Bright Star】チアで輝く子どもたち
こんにちは、Stars Smiley代表の村田綾子です。
チアで輝いている人にスポットライトを当てて、その生き方、考え方、チアへの思いなどをご紹介するコラム「Bright Star」。
5人目は、現在小学校6年生、たまプラーザStars Smiley「BLAZERS」でユースチームのキャプテンを務めるAyaneさんです。
Ayaneさんは小1でチアダンスをはじめましたが、人見知りな性格もあっておとなしく、感情をあまり表に出さない子でした。
でも、チアに対する真剣な態度は、チアノートを見ると一目瞭然。インストラクターが話したことを自分の言葉に置き換えて分かりやすくまとめ、何が課題なのかもよく理解しているようです。それが練習につながり、誰よりも自主練習を熱心にやっているのが、レッスンを見ているとよく分かりました。
一見のんびりとしたマイペースな性格ですが、練習の成果が表れて、着実に上手になっていきました。
後編では、チアをはじめてからのことを、Ayaneさんとお母様に聞いてみました。
「Bright Star」とは・・・
Stars Smileyを代表する「Bright Star=輝く人・子ども」をご紹介するシリーズコラム。さて、どうしたらみんなに尊敬されるチアリーダーになれるのでしょうか? その子の生い立ち、親の関わり方、転機が訪れた時などをひも解きます。チアをはじめて良かった3つのこと。
――チアダンスをはじめて良かったことを教えてください。
(Ayane) 3つあります。
1つ目は、“日々の積み重ね”です。自分のできないことをたくさん練習することで必ず出来るようになると思います。5年生になり、自主練の回数が増えました。大会前ははぼ毎日することもあります。
先生はRiinaさん(Riinaさんは、Bright Starの3人目で登場)です。Riinaさんは私たちのことをよく理解してくれているので とても的確なアドバイスをしてくれます。自主練をすることで、とても体力がつきました。前は2回通して踊ると疲れていましたが、今は5回ほどできるようになりました。
2つ目は、“チアノート”です。チアノートは私にとって、とても大きな存在です。教わったことをまとめる力や、文字をきれいに早くかけるようになりました。これは学校でも役に立っています。
3つ目は、“リーダーシップをとることの難しさを知ったこと”です。
私は4年生のときに、初めてキャプテンを任されました。初めは何をしていいかわからず悩んでいましたが、先生やチームメイトからアドバイスをもらい、徐々にキャプテンとしての役割がわかってきました。
今までは、自分から前に出てみんなの中心となるようなタイプではありませんでしたが、このときは、キャプテンとしての責任を感じていたので自分から意見を出し、声掛けをするように頑張りました。MCに初抜擢! そして、キャプテンとしての成長。
Ayaneさんが人前で話すのが苦手だということは知っていましたが、4年生のとき、思い切ってAyaneさんにイベントでのMCを任せたことがありました。
やってもらったら大正解!
冷静で、その上、良い笑顔で上手に司会進行をしてくれました。以来、MCと言えばAyaneさん、というイメージにまでなりました。小さいときから知っているので、涙が出るほど嬉しい成長です。
私から見ると、変わってきたのは、このあたりからではないかと思います。4年のチームキャプテンのときは、声かけも積極的に行い、表情もどんどん良くなってきました。
(母) 毎週レッスンに通い、先生方やお友達、お友達のご家族と会ううちに、自然に笑顔が出るようになり、自分から話しかけることができるようにもなりました。 これができるようになるまで2年かかりましたが・・・。
憧れの技を練習して、出来るようになったときの喜びや、仲間と一緒にひとつの目標に向けてがんばったことでいい結果を出せたときの自信は、娘の生活全てに良い影響を与えていると感じます。
――チアダンスでくじけそうになった時はありましたか?
(Ayane) 5年生になって3人での活動になりました。今まで大人数だったので、はじめは戸惑いがありました。
――大人数で踊りたかったAyaneさんは、続けるかどうかまで悩んでいたのを覚えています。
(Ayane) なかなかメンバーとの距離も縮まらずにいたとき、先生に「レッスンの前に みんなでランチでもしてきたら?」とアドバイスをいただき、それが凄く楽しかったので、それから何度かメンバーだけの時間をつくるようにしました。
お互いみるみるうちに打ち解けていき、今では レッスン中に笑いが止まらず先生に注意されるほどです。
――3人だけで出るPom部門も、他のメンバーと5人で出るHIP-HOP部門でも、3人はがんばって練習し、HIP-HOP部門では、決勝戦にまで行くことができました。これでまた自信がつきましたね。仲間と一緒の時間を過ごすことが増えるにつれて、本来の、面白くマイペースな“Ayaneカラー”が伝わり、楽しめるようになっていった気がします。
――ところで、Ayaneさんは1週間、どんなふうに過ごしていますか?
(Ayane) 平日は大会前に自主練、土曜日はチアのレッスン(隔週木曜日にテクニック)、日曜日にはヒップホップのレッスンが入る時もあります。
また4年生から 小学校の合唱団に所属しています。練習は厳しいですが、みんなでハモったときには、とても達成感があり楽しいです。休日には、家族で出かけたり 映画やテレビ、好きなアーティストの動画を見てリフレッシュしています。笑顔には特別なパワーがある
――チアノートの書き方、自主練習のことも教えてください。
(Ayane) チアノートは、レッスン動画を何度も見返し、自分やメンバーの動きを見て気づいたことを書き出します。
良かった点、改善点にはマーカーで色分けしています。「ここのフリのところ!」のように言葉で表しにくいときはイラストを描いて、後で見返したときにわかりやすいようにしています。
次回のレッスンでチアノートに書いたことを先生やメンバーと確認します。たまに過去のノートをみて、「このころはこんなことを書いてたんだぁ、字が汚い・・・」など自分でも成長を感じることがあります。
(母) 家では、筋トレ&体幹トレーニングをするときはヨガマットを敷いて行っています。レッスンや先生に教わったメニューを紙に書き出し、ひとつずつ丁寧にするようにしています。また、体操技やジャンプなど広さが必要な技の練習は、近所にあるこども文化センターを利用しています。
これは練習とは少し違いますが、上手なチームの動画を見てイメージを膨らませ・・・- まずは動いてみる→こんな感じ?
- どうやってやってるんだろう?→親子で研究
- 一緒にやってみる→母の変な動きに笑う
- またやってみる
- できたかも!
このようなことはよくあります(笑)今は学校でも、フェスティバル委員を自ら率先して務めているそうです。
――好きな言葉を教えて下さい。
(Ayane) 「笑顔」です。
楽しいときはもちろん、つらいときも笑顔で声を掛け合えば前向きになり、頑張ろう!という気持ちになります。踊っているときは作り笑顔ではなく 心から楽しめば自然な笑顔ができ、観ている人に元気を届けることができます。
笑顔には特別なパワーがあると思います。
――最後に、チアダンスの後輩や読者のみなさまへのメッセージをお願いします!
(Ayane) チアダンス、とても楽しいです! がんばったことは決して無駄にはならないので、日々努力を続けて、これからも頑張ってください!!
(母) すぐには結果は出なくても 今、努力していることを信じ続けてください。みんなでひとつの目標に向かって夢中でがんばることは 人生にとっての宝物になると思います。担当インストラクターのYuiより
Ayaneは立ち上げメンバーですが、消極的で静かなタイプの子でしたね。ただ芯がある子だなと当時から思っていました。ですので、キャプテンになったときも初めは戸惑いもあったようでしたが、徐々に声掛けや全体を見る力を発揮してくれましたね。そのころ1、2年生だった子たちはAyaneのことが大好きで憧れも持っているんじゃないかな?
昨年度からユースチームになり、大会で他のチームのレベルの高さにショックを受け、自信をなくしたことがありました。 それでも、「悔しい」という強い気持ちと仲間に助けられ、諦めずに『BLAZERS』3人のチアを踊りきることができました。
そこからかな。Ayaneのチアに対する思いがさらに強まり、同時に『BLAZERS』3人の仲も深まった気がします。今年度はそのチーム力を遺憾なく発揮して実力を上げてきていますし、HIP-HOPの『LYNX』としても初出場のJCDAで決勝に勝ち進み、見事3位入賞! 本当にうれしく思います。
最近は表情にも自信が見えるようになってきたかな? Ayaneは大会前に“Ayaneスイッチ”が入るのですが(笑)、自信を持ったAyaneがスイッチ入ったら、どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみです。
★★★「Stars Smiley Spirits」バックナンバーも、ぜひご覧ください★★★
「Stars Smiley Spirits」とは、基礎体力・表現・奉仕の精神を柱に、グローバルに活躍できる人材を育てるためのナレッジを紹介したコラムです。
日本女子体育大学卒業大学卒業後、テーマパークでシンガー・ダンサーで活躍。未就園児の親子体操「ベビーチア」発案。日本チアダンス協会インストラクター、USAチアダンス協会インストラクター3級、幼児体育協会インストラター、新浦安RAINBOW SMILEY、幕張インターナショナル、スクール「Dolphins」、たまプラーザStars Smiley、恵比寿Stars Smiley、デイレクター兼チーフインストラクター 現在、チアダンス・ベビーチア、幼児体操、障がい児体操、スポーツの家庭教師、インストラクターとして活動。