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【Bright Star vol.3】 Riina~「今、この時しかできないことがある」~(後編)
2019年9月12日 7:00 AM カテゴリー: 【Bright Star】チアで輝く子どもたち
こんにちは、Stars Smiley代表の村田綾子です。
チアで輝いている人にスポットライトを当てて、その生き方、考え方、チアへの思いなどをご紹介するコラム「Bright Star」。
3人目は、Riinaさん。前回は幼少期のお話でした。いつでも人のために一生懸命になるRiinaさん。それは小さなときからずっと変わりませんでした。
今回は、チアに出会ってからのことをいろいろ聞きました!辛い経験を乗り越えられたのは、先生と家族の支えがあったから。
――チアをやっていて、つらいこと、困難なことはありましたか?
(Riina) たくさんあります(笑)一番へこんだのは、小学6年生の時。
小学5年生で年齢制限のためにチームから外れることになり、それでもソロというかたちで先生方が続けさせてくれました。初めてのソロでの大会で、シルバーメダルをとることができました。それで少し浮かれていたのかもしれません。自分はできると思ってしまっていました。翌年の大会でブロンズメダルになってしまいました。
そのとき、どうしようもないくらいズタズタになりました。いろいろな感情が一気にのしかかってきました。私は最年長でみんなのお手本にならなきゃいけないのに一番下のメダルをとってしまったことに恥ずかしさと責任を感じました。努力を怠ると結果として現れることを身にしみて経験しました。
その後どうやって立ち直ったのか、はっきりした出来事はないけれど、ただただ時間が過ぎて解決していきました。
その中で、YUI先生が次の大会へ向けてシルバーメダルをとれるようにダンスの構成などを考えてくれたり、前向きに寄り添ってくださいました。毎週のレッスンの日常の中で、YUI先生が冷静に私に接してくれたことで立ち直ることが出来たと思っています。
(母) あの時の落ち込み方はひどかったですね。家では、根拠も確信もない「大丈夫」を1000回以上は言ったかな。本当にYUI先生、ありがとうございました!憧れのTJKに合格! そして、心身ともに学び続ける日々。
――毎日、どんな生活をしていますか?
~休日は妹とリフレッシュにお出かけ~
(Riina) 月曜日から土曜日まで陸上部、勉強はそこそこに(笑)、チアの練習を頑張ってます! 日曜日はTJK(日本チアダンス協会=JCDAのキッズチーム、Team JCDA Kids)の レッスンです。
たまの休みがあれば、妹とららぽーとへ行きます。映画をみたり洋服を買ったりタピオカ飲んだり。リフレッシュすることで陸上、チア、勉強を毎日頑張ることができます。
――Riinaさんは、2年連続でTJKのオーディションを受け、どちらも合格し、TJKのメンバーとして頑張っています。
(Riina) 私がTJK に入れたことは、私にとってもYUI 先生や綾子先生にとっても、ものすごい本当に奇跡みたいなことでした。チアをはじめたころ、イクスピアリでTJ(Team JCDA) 、TJKを観てから、ひそかにずっと憧れていました。でも、憧れだけで自分が入れるなんて思ってもいませんでした。 あのとき、自分には無理、できるわけがない、と諦めなくて本当に良かったと思ってます。
――TJKではどんなことを学んでいますか?
(Riina) TJKは、キッズチアリーダーのお手本になれるよう活動しています。私はチアにとって一番大事なことを今TJKで学んでいます。
毎回、練習場所が異なるのですが、家からは遠く、その往復でいろいろな人と出会います。公共の場でのマナー、振る舞い、身だしなみなど気を引き締めて行動しています。そういったことは自然とできるような人間にならければいけないなと思いました。それは人に対しての思いやりだからです。
もうひとつ、チームワークの大切さについて、TJKで改めて学んでいます。私は今までチームでのチアをやる機会が少なかったので、今改めて、チームの一員であるという自覚を持って行動しています。
たとえば時間を守ること、忘れ物をしないこと、振りをきちんと家で復習して覚えてくること。基本的なことだけど、これは仲間に迷惑がかかることだし、ひとつでもやれてないと、チーム全体のモチベーションも下がってしまいます。私は今とても幸せです! TJKの一員でいる自分を誇りに思っています!
――チアダンスの自主練習は、どんなふうにしていますか?
(Riina) 小学生のころは、学校が終わってからよく母と妹と近所の河原や競技場の広場にラジカセを持ってマラソンしながら練習しに行ってました。河原の草の上で側転の練習やジャンプの練習をたくさんしました。競技場の広場では、曲を流して10回通しで練習するのを目標に練習してました。
中学生になると本当に忙しくなり、河原とかに行けなくなりましたが、陸上部で基礎の部分を鍛えるように意識して参加しています。
――陸上部の活動も、チアをやる上で大事な要素なのですね。
(Riina) 陸上では、小さなハードルを足を曲げずに跳びながら走るようなトレーニングをしますが、それがジャンプの安定性につながります。
毎日、筋トレ、体幹トレーニング、ジャンプの練習をすることにより、技などが安定するのはもちろん、ダンスにキレが出る、なによりできるようになっている自分に自信が持てるようになります。それが、レッスンについていくという意味だと思うようになりました。また、陸上はとにかく走るので、走ることで最後まで疲れずに踊り切る体力がつきます。
帰ったあとは、いろいろなことを済ませてから、寝るまえくらいにストレッチ、動画を見て曲を繰り返し流してアームトレーニングをしています。日々の自主練は練習、レッスンの日が本番という気持ちでやっています。チアの練習を何もせず一日を過ごすと、本当に身体が気持ち悪いです。忘れられない言葉。そして、後輩たちへ。
――チアダンスをやる中で、好きな言葉、印象的な言葉はありますか?
(Riina) 「今、この時にしかできないことがある」。
私がくじけそうになる度、母がいつも言ってくれた言葉です。10代で私を産んだ母が言うから、私の中では説得力があって。1分1秒も無駄にしてはいけない、今チアをやれてる自分には限りがある、くじけている時間がもったいない、と思っています。後悔の無いチア人生にしていきます。
――最後にチアをやっているみんなに、伝えたいことは?
(Riina) みんな、本当、怪我だけには気をつけて! あと笑顔ね!
チアをやってるみんなは、目指すものは一緒だと思う。だから常に、笑顔、ポジティブ、周りの人たちへの感謝を忘れずにこれからも一緒に頑張ろう!
(母) 娘たちはチアダンスに育ててもらいました。そしてチアダンスに子育てを助けてもらいました。チアダンスを通じて私自身、先生方、ここのお母様方にいつも本当に助けられています。支えてもらっています。だから娘は大きく成長できました。本当に感謝です。入会したのがStars Smileyで本当に良かったです。
レッスンでRiinaさんを担当していたYUI先生より、コメントをいただきました。
~インストラクターYUIと一緒に~
普段のRiinaは、自ら前に出るタイプではなく、謙虚で控えめな印象です。ですが、チアとなると華やかなオーラ全開! 小学5、6年生はソロをやりましたが、大会の広い空間でひとりで踊る度胸と、人を惹きつける魅力を持った人です。
その魅力は、感謝の心を常に持っていること、そして努力を惜しまない姿勢からあふれ出るものも大きいと思います。おわりに
いかがでしたでしょうか?
Riinaさんは、いつも「チアが大好き!」という思いがあふれています。お母さまもとても朗らかな方で、家族全体から温かさが伝わってくる、そんな印象のご家族です。
今回お話を聞いて、優しさの中に強い芯と揺るぎない決意を感じ、ますます頼もしく感じました。これからの活躍も、とても楽しみしています。
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「Stars Smiley Spirits」とは、基礎体力・表現・奉仕の精神を柱に、グローバルに活躍できる人材を育てるためのナレッジを紹介したコラムです。
日本女子体育大学卒業大学卒業後、テーマパークでシンガー・ダンサーで活躍。未就園児の親子体操「ベビーチア」発案。日本チアダンス協会インストラクター、USAチアダンス協会インストラクター3級、幼児体育協会インストラター、新浦安RAINBOW SMILEY、幕張インターナショナル、スクール「Dolphins」、たまプラーザStars Smiley、恵比寿Stars Smiley、デイレクター兼チーフインストラクター 現在、チアダンス・ベビーチア、幼児体操、障がい児体操、スポーツの家庭教師、インストラクターとして活動。