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【Bright Star vol.2】 Minori~チームのために。チームとともに。~(後編)
2019年7月21日 8:00 PM カテゴリー: 【Bright Star】チアで輝く子どもたち
こんにちは、Stars Smiley代表の村田綾子です。
チアで輝いている人にスポットライトを当てるコーナー「Bright Star」。2人目は、恵比寿チームでキャプテンを務めているMinoriさんです。前編では、「最後までやり抜く力」と「素直さとのびやかさ」をもって、周囲の人とかかわるMinoriさんの幼少期を振り返っていただきました。
後編の今回は、Minoriさんとお母さまに、チアとの出会いで変わったことや良かったことなどを聞きました。仲間がいることのありがたさ、喜び
――チアダンスを通して、変わったことや良かったことを教えて下さい。
(Minori) チアをやって良かったと思うことの一つは、「運動が好きになったこと」です。
もう一つは、「仲間がいることのありがたさ」を知ることができたことです。以前は、自分の目標を達成することだけに集中していましたが、今は、みんなで目標を達成するほうが喜びが大きいことを知りました。
お互いに声を掛けあって協力し、みんなで頑張ると力が強くなります。昨年度、念願の全国大会に進出できたことは本当にうれしかったですし、仲間に対して感謝の気持ちでいっぱいでした。大好きな仲間に出会えて、チアをやって良かったと思っています。
――Minoriさんがキャプテンを務めているチームでは、「さあ、がんばろう!」などと、Minoriさんが大きな声でチームメイトを励ましたり、優しい言葉で気づいたことを伝える姿が印象に残っています。チームもどんどんまとまっていきましたね。
(Minori) 昨年初めてキャプテンになった当初、綾子先生から「暗い!」と言われて(笑)、とても悔しかったのを覚えています。
チームとしてなかなか良い結果も出なくて、大会に出る度に落ち込んでいきました。ゆい先生からは、「キャプテンにふさわしい技術をもっと磨かなければだめ」と言われ、プレッシャーも感じていました。
まず、チームのために自分にできることは何かを考えたとき「大きな声を出すこと」しかないと思いました。みんなに聞こえるように大きくカウントを言ったり、疲れてきたら「あとちょっと! がんばろう!」と声を掛け、チーム全体が元気になったらいいなと思いました。また、上の学年の子が下の子にアドバイスをするだけではなく、下の子にも意見を聞いたり、お互い注意し合える関係を作るようにしました。
自分はチアの技術に自信がなかったので、人にアドバイスしてもよいのか最初はわからなかったのですが、いざお互いに言い合える関係ができると、とてもありがたいし、みんなへこたれなくなって良かったです。
――幼い時は声も小さかったMinoriさんが、チームだけでなく学校でも活躍を見せるようになり、私も成長を実感していました。
(母) 何事にも慎重派だった娘がチアダンスを初めてからどんどん積極的になり、私生活にも良い影響を与えていると思います。運動や勉強など苦手なことにも、自ら目標を立てて努力する事ができるようになり、学校でも学級委員に立候補したりとチャレンジ精神が強くなりました。
結果が出るにはとても時間がかかりますが、ストイックに努力を続けられるようになったのは、長年チアを通して娘を励まし続けて下さった先生方と、仲間のおかげです。
――くじけそうになった時は、どのように乗り越えましたか?
(母) チームが大会でなかなか結果が出せなかったとき、他のチームとの違いは何か先生にお聞きしたり、娘と一緒に映像を見たりしてきました。
やらなければいけないことは、やっぱり「基礎」なのだと感じました。「足をポイントにする」、「ターンアウトにする」、「アームを強くする」、「体力をつける」、これらはキッズのころから何度も何度も先生に言っていただいていたことでしたが、娘も親も本当の意味ではわかっていなったのだと思いました。
遅ればせながらバレエをやったり、基礎的なことに意識を高めていくようになり、娘もやっとチアの面白さ、難しさを理解してきた気がします。先生からは「結果ではなく過程が大切」と言っていただき、よりレッスンや家での筋トレに真剣に取り組むようになっています。
(Minori) チアがうまくなるために、まどか先生からバレエの大切さを教えていただき、バレエ教室に通い始めたことで、昔から気になっていた猫背や内股が少しずつ直って、チアの踊り方が自分でもすごく変わったと思います。
またプライベートレッスンで自分の課題を見つけたり、克服することで少しずつキャプテンとしての自信もついてきて、笑顔で踊れるようになってきたと思います。
いつも一緒に考え、支えてくれる家族が「大丈夫、大丈夫」と言ってくれることでも、安心することができました。
――チア以外にもがんばっていることはありますか?
(Minori) チア以外でも、最近は水泳や英語など、自分の苦手なことを克服したいと思っています。今年は初めて英検にチャレンジしました。水泳は来年までに全種目泳げるようになりたいと思っています。
家では大好きな本を読んだり、家族でボードゲームをしたり、妹をくすぐって遊ぶのがリフレッシュの時間です。最近は妹がジュニアに上がったので、毎日一緒にトレーニングをしています。あきらめなければ、できる!
――最後に、チアダンスの後輩や読者のみなさまへのメッセージをお願いします!
(母) 最近はチアを通して、「人の良いところを見つけられるようになった」と娘は言っています。
たとえばチームの同じ学年のお友達はそれぞれターンが得意だったり、ジャンプが高かったり、表現力が豊かだったり、面白かったりと、良いところがたくさんあってスゴい!といつも思うそうです。 そんな中で、娘は「自分の得意なことはなんだろう? どうやったらみんなの役に立てるのかな?」と考えるようになったといいます。娘にとってチアは「自分」と向き合う大切な時間、成長する時間になっているのだと感じています。まだまだ現役ですので、これからもどう変わっていくのか楽しみです。
(Minori) 「あきらめなければ、できる!」。これは、チアを通して自分でたどり着いた言葉です。チアでも学校でも、いつも自分に言い聞かせています。
私はまだチアをやっている身なので、偉そうなことは言えないのですが、これまでの活動で学んだことをお伝えします。
まず、チームが強くなるには「自分たちの欠点に自分たちで気づくこと」が必要でした。そのためには自分のことだけではなく、周りのメンバーがどうなっているか、何か困っていないか、目を配ることです。恵比寿チームでは、動画を見てほかの子についてもチアノートに書いてシェアしていました。お互いに教え合い、どんどんレベルアップしていきました!
次に、下の学年の子の存在が思っている以上にチームの力になってくれました。下の子が一生懸命だと、上の子も負けてられないと、どんどん気合いが入ってきます。これからも下の学年の子も大きな声を出して、積極的ににがんばって欲しいです!
最後に、チアを楽しむことを忘れないということです。お互いに声を掛け合って、笑い合いながらレッスンできると元気になります。これからも皆で楽しく活動していきたいです。
私のこれからの目標は、ユースのメンバーで全国大会に行くことです。まだまだ私は下手なので、頼りになるチームの仲間と協力して必ず目標を達成したいと思っています。おわりに
~担当インストラクターのYuiより~
Minoriさんは年少のときからレッスンしてきていますが、その頃から変わっていないことはチアダンスが大好きということですね。そして実は負けず嫌い(笑)その負けず嫌いの性格が、できないことはできるまで練習する!という「努力」の原動力になっていると思います。
昨年、Minoriさんが殻を破るきっかけになったのは、メンバーへのダメ出し&良いところ(コレが大切!)を毎週ノートに書いて伝えるようにしたことだと思います。そこからチーム全体を見れるようになり、Minoriさん自身も振付への理解が深まったことで自信に繋がっていったようです。
チームが良くなるために声を出す、学年関係なく注意し合う、辛いときは励まし合うことを誰よりも進んでできるようになっていき、それが最終的にチーム全員を前向きに明るくしました。
Youthになった今はさらにパワーアップしてます(笑)Youth初挑戦の今年度、仲間を思いやる強い気持ちを持って努力し続けてくれるでしょう。楽しみです!
MinoriさんのBright Star Storyはいかがでしたでしょうか?
「あきらめずに最後までやり抜くチカラ」、素晴らしいですね!! まだまだ現役の彼女の今後の活躍がますます楽しみですね。チアで輝く子どもたち、次なるヒロインは誰なのでしょうか。次回もお楽しみに~♪
★★★「Stars Smiley Spirits」バックナンバーも、ぜひご覧ください★★★
「Stars Smiley Spirits」とは、基礎体力・表現・奉仕の精神を柱に、グローバルに活躍できる人材を育てるためのナレッジを紹介したコラムです。
日本女子体育大学卒業大学卒業後、テーマパークでシンガー・ダンサーで活躍。未就園児の親子体操「ベビーチア」発案。日本チアダンス協会インストラクター、USAチアダンス協会インストラクター3級、幼児体育協会インストラター、新浦安RAINBOW SMILEY、幕張インターナショナル、スクール「Dolphins」、たまプラーザStars Smiley、恵比寿Stars Smiley、デイレクター兼チーフインストラクター 現在、チアダンス・ベビーチア、幼児体操、障がい児体操、スポーツの家庭教師、インストラクターとして活動。