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【Bright Star vol.1】Rena~「常に周りへの感謝を忘れずに」~(後編)
2019年7月4日 6:00 PM カテゴリー: 【Bright Star】チアで輝く子どもたち
こんにちは、Stars Smiley代表の村田綾子です。
前回からはじまったこのコラム。チアで輝いている生徒さんや人にスポットライトをあて、これまでの歩みやチアとのかかわり、親御さんの思いなどを聞いていこうと考えています。
初回は、6年生の時にチームキャプテンをつとめ、現在は高校受験に向けてチアをいったんお休みしているRenaさんです。前編では、「セルフリスペクト(自尊感情)」がはぐくまれるように、との思いで育児されてきた親御さんの思い、Renaさん自身の幼少期の思い出などを聞きました。
今回は、チアとの出会いがRenaさんにとってどのようなものであったのか、お母さまと本人にインタビューしました。チアをづつける中で変わった、そして良かった3つのこと
――チアダンスを通して、変わったこと、良かったことはありますか?
(Rena) 数え切れないほどありますが、そのうちの3つを紹介したいと思います。 1つ目は、チャレンジ精神です。 できないテクニックや振りでも、自分が「できるようになりたい!」と強く思い、着実に努力していけば、どんなことでもできるようになりました。
2つ目は、自分をアピールすることの大切さです。
パフォーマンスの中で、たとえ自分が端っこの立ち位置でも、見ている人の目が私にひかれるようにと思って踊っていました。
また、幼稚園から書き続けてきた「チアノート」では、チアのこと以外にも、学校でのことや頑張っていることなど、どんな小さなことでも、自己アピールの要素になるものは全て書き、いいフォーメーションをもらえるよう努力しました。
(母) 「チアノート」は、Renaの成長にとても役立っていると感じています。自分を客観的に振り返り、改善点を見つけ、課題化し、実行するという事を、学校の部活や勉強、ピアノなどさまざまな場面で実践したことで、小さな目標をたくさんクリアしてこれたのではないかと思います。
(Rena) 3つ目は、チームの存在の大きさです。
小学6年生の時、キャプテンを努めさせてもらいました。冬の本命の大会前、緊張してる私に向かって、YUI先生は「みんなの顔を見れば落ち着くよ」と声をかけてくれました。
その時はその言葉がどういう意味なのかわかりませんでした。でも今になると分かります。「今まで同じ目標に向かって、一緒に頑張ってきた人たちだから、みんな緊張してる。みんな同じなんだよ」という意味だったのではないかと思います。
どんなつらいことがあっても、仲間と会えば、自然に笑顔になれました。
――キャプテンとしての娘さんに、どのような思いでかかわっていましたか?
(母) 「(全国大会出場の目標を達成するため)まずはチームメンバー全員が“気持ち”でつながり、一緒にいて楽しいと思える関係を作りたい」というリーダーとしての思いが強かったようです。
週末にみんなと遊ぶ提案をしたりと、本人なりに工夫をして、学年を超えて全員がみるみる仲良しになりました。その一方で、YUI先生から「レッスン中は厳しいキャプテンであること」を求められ、そのメリハリを意識しながら、チーム全体の上達を引っ張るリーダーとしての役割にも目覚めました。
責任とチャンスを与えて頂いたこの経験は、中学のクラス活動やテニス部などでもとても役立っているようです。
――チアダンスでくじけそうになった時はありましたか?
(Rena) 小学6年生で、初めてソロをやらせてもらいました。その中で1番努力し、1番の見せ場だったフェッテを、本番ステージの上で失敗してしまいました。
原因は、練習不足ではなくて、床とシューズの相性が悪かったことです。悔しくてつらくて涙が止まりませんでした。ですがその後の楽屋で、母に「私にソロやらせたこと後悔してる?」と聞いたら、「してるわけないでしょ」と言ってくれました。
そのとき、どれだけ恵まれた環境に自分が置かれているのかを初めて実感し、この先、先生、仲間、家族に対価を払えるように、もっと努力するようになりました。ソロをやって、チアのチーム競技では味わえない楽しさや達成感を知りました。
——Renaさんもお母さまも、いつもポジティブに物事をとらえていました。くじけそうなことがあっても、分からないことは積極的に指導者に聞き、他人のせいにすることはなく、努力を怠りませんでした。努力すれば成果が出ることを、誰よりも実感していた生徒さんのように思います。
――毎日のスケジュールを教えてください。
(Rena) 今は受験生になって、勉強の毎日ですが、最近までピアノをやっていました。ピアノを習っていたおかげで、合唱祭や式典での伴奏をやらせてもらっています。ピアノは自分にとって「静」の部分で、その時間があるからこそ、「動」、つまりチアをやる時に、パワーが湧きます。この静と動の両立が、私にとっての原動力になっています。
――最後に、メッセージをお願いします。
(母) 11年間のチア生活で先生方から教わった「チアスピリット」や「チアリーダーらしくありたい」という意識で生活している様子が垣間見られるとき、本当に感謝の思いです。
仲間を大事にする、人を励まし助ける、礼儀正しく振る舞う、苦しいときに逃げず立ち向かう、など。これから先の人生でも活かしてくれたらと願っています。
(Rena) 「やらなきゃ始まらない」
綾子先生に何度も言われた言葉です。消極的だった私にとって、この言葉は「失敗してもいいからとりあえず行動に移してみる」ための勇気をくれました。
つらいとき、心の支えになるのはいつもチアとチームメイトでした。だからみんなも、今こうやってチアができることを当たり前と思わずに、常に周りへの感謝を忘れずに、悔いのないチア人生を送ってください!!
そして、チア以外のところでもチアスピリットを忘れずに、素敵なチアリーダーになってください! ずっと応援しています。おわりに
今回のインタビューでも伝えてくれていますが、Renaさんの「アピール」「コミュニケーション能力」は、学年を上がるごとに成長していました。
特にRenaさんが低学年くらいの頃の『Rainbow Smiley』はまだ、外へ発信力(意見を言う、人の前で話す、表情など)がとても弱いチームでした。
そこでチームのメンバーを知ることが大事と考え、チア以外の特技の「アピール大会」をしたことがあります。そのころから、Renaさんはチアノートでも個別にでも色々なことを話しにきてくれるようになりました。
それは今でも続いています。
「先生、この前の中間で結構良い成績でした」
(下の学年が全国大会への練習をしている時に)「みんな、すごい!あ~私も出たかったな~」
思春期に入り、自分の気持ちをなかなか出せない、話せない子が多くなる中、とても素直で正直で、なおかつ、人に嫌な気持ちをさせない話し方ができる子になりました。そんな姿を見ると、本当にうれしい気持ちになりました。
Renaさんはさらに素敵な女性に成長することでしょう! その姿を、ご両親といっしょに拝見できたらうれしいです。
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「Stars Smiley Spirits」とは、基礎体力・表現・奉仕の精神を柱に、グローバルに活躍できる人材を育てるためのナレッジを紹介したコラムです。
日本女子体育大学卒業大学卒業後、テーマパークでシンガー・ダンサーで活躍。未就園児の親子体操「ベビーチア」発案。日本チアダンス協会インストラクター、USAチアダンス協会インストラクター3級、幼児体育協会インストラター、新浦安RAINBOW SMILEY、幕張インターナショナル、スクール「Dolphins」、たまプラーザStars Smiley、恵比寿Stars Smiley、デイレクター兼チーフインストラクター 現在、チアダンス・ベビーチア、幼児体操、障がい児体操、スポーツの家庭教師、インストラクターとして活動。